マイサーバー1000・3000における迷惑メール対策は、コントロールパネルで、メールアカウントごとに「スパムメール削除機能を利用する」のON/OFFを切り替えることにより対応できます。
「ON」に設定した状態でも迷惑メールが多い場合は、下記の迷惑メール対策をお試しください。
なお、スパムメールを送信(あるいは中継)していると疑われるIPアドレスをまとめたDNSBL(DNS Blackhole List)またはRBL(Real-time Blackhole List)に登録された送信元のIPアドレスは「スパムメール削除機能を利用する」のON/OFFに関係なく受信拒否されます。
【迷惑メール対策】
マイサーバー1000・3000の迷惑メール対策は、SpamAssassin(スパムアサシン)をカスタマイズして実装しています。
SpamAssassinは、スパム判定を数値化し、設定値を超えたものをスパムと判断しサーバー側でメール着信を拒否しています。
設定値を下回ったメールは配信されますが、メールヘッダに次の(a)~(c)の項目を追加しています。
このスパム判定結果を用いてメールソフトの「迷惑メール振り分け機能」で排除、あるいはゴミ箱に振り分けすることができます。
(a) X-Spam-Status: スパム判定の数値
常に追加され「X-Spam-Status: No, score=-0.8 required=15.0 tests=BAYES_99」
とscore(スコア)が計算され、requiredの値と比較される。
score >= required の場合、スパムと判定され、X-Spam-Status: Yesとなる。
(b) X-Spam-Level: scoreの整数値を星印「****」の数で表現したもの
(c) X-Spam-Flag: スパム判定の結果を[YES]と表示
「X-Spam-Status: No」の場合この行は無く、「X-Spam-Status: YES」の場合この行は追加される。
以下に、メッセージヘッダーに含まれる文字「X-Spam-Level」の有無で、迷惑メールを振り分ける手順を示します。
Outlook 2007 迷惑メール振り分け設定
Thunderbird 迷惑メール振り分け設定
macOS Mail 迷惑メール振り分け設定
1.Outlook 2007 迷惑メール振り分け設定 |
1.メニュー「ツール (T) 」→「仕分けルールと通知(L)」を選択します。
2.「仕分けルールと通知」ウィンドウ内の「新しい仕分けルール (N) 」をクリックし「自動仕分けウィザード」を開きます。
3. 自動仕分けウィザードを設定します。「受信メール用に独自の仕分けルールを作成する」を選択し、「次へ(N)」をクリックします。
4.条件を指定します。
ステップ1は「メッセージヘッダーに特定の文字が含まれる場合」をチェック後し、ステップ2では、仕訳ルールの説明 枠内 「特定の文字 」をクリックします。
5.文字の指定のポップアップウィンドウが表示されます。「メッセージヘッダに含まれる文字(W)」に以下文字列を入力し、「追加(A)」から「OK」をクリックます。
X-Spam-Level: ***
(補足1)X-Spam-Level: ***
「*」印をの数を増減することで迷惑メールフォルダへの振り分けをコントロールできます。「*」印を少なくすると、スパム判定値が小さい迷惑メールでも振り分けの対象になります。(「*」の数は1~58個)
(補足2)X-Spam-Flag
スパムと判定されたメールを全ての迷惑メールフォルダーに振り分ける場合は、「X-Spam-Flag」と入力
します。
6.自動仕分けウィザードメニューに戻りますので、「次へ」をクリックします。
7.メッセージに対する処理を選択してください。
ステップ1の「指定フォルダへ移動する」にチェックし、ステップ2の「指定」をクリックします。
8.フォルダの選択で、先ほど作成した「迷惑メール」フォルダを指定、「OK」をクリックします。
9.自動仕分けウィザードメニューに戻りますので、「完了」をクリックします。
10.「仕分けルールと通知」に戻りますので、「OK」をクリックします。

以上で設定終了です。
2.Thunderbird 迷惑メール振り分け設定 |
1.メニュー「ツール (T)」→「アカウント設定 (S)」を選択します。
2.迷惑メール振り分けの設定をします。
迷惑メールを選択し、「迷惑メールフィルタの設定」を表示します。
「次の迷惑メールヘッダを信用する(T)にチェックを入れます。
「迷惑メールと判断された受信メッセージを次のフォルダに移動する」にチェックを入れます。
「次のアカウントの"迷惑メール"フォルダ 」を選択し該当のメールアカウントを選択後、OK」ボタンをクリックします。

以上で、Thunderbirdの迷惑メール振り分け設定は完了です。
macmail
1.メニュー「Mail」→「環境設定」を選択します。
2.開いたウィンドウから「迷惑メール」アイコンを選択し「迷惑メールウィンドウ」を表示させます。
3.「迷惑メールフィルタを有効にする」にチェックし、「カスタムの操作を実行("詳細"をクリックして構成)を選択します。
4.「詳細」ボタンをクリックし、「詳細設定ウィンドウ」を表示します。
5.「詳細設定ウィンドウ」でカスタム設定をします。メッセージが迷惑メールになっている」を開き、プルダウンメニューの中から「ヘッダリストを編集」を選択します。
6.「メッセージヘッダウィンドウ」の(+)をクリックし、"X-Spam-Flag"と入力し、「OK」をクリックしウィンドウを閉じます。
7.「詳細設定ウィンドウ」の条件設定のプルダウンメニューで「X-Spam-Flag」 を選択し、一致条件に"YES"を入力、"を含む"を選択します。
8.以下の操作を実行の設定は、「メッセージを移動」、移動先「迷惑メール」を選択します。
「OK」をクリックし、環境設定の「迷惑メールウィンドウ」も閉じると設定終了です。
※macOS Mailも「X-Spam-Level: ***」を参照できます。「X-Spam-Flag: YES」としても迷惑メール
が減らない場合、ご利用ください。
以上で設定は完了です。